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抗アレルギー薬の比較①:用法用量

皆さんこんにちは。さっちゃえです。
薬局経験20年程度の現役薬剤師です。
現場で働く薬剤師や薬剤師以外の医療職の方にもプラスになる資料作りを目指してます。
何かご要望がありましたらお問い合わせよりメッセージいただければ幸いです🤗
最近は腰痛が少し出てきてラニングが停滞気味。年齢には抗えませんね💦

今日のテーマは「抗アレルギーの比較①:用法用量」になります。
抗アレルギー薬は以下の条件で抽出してます。

  • アレルギー疾患治療薬のうち抗ヒスタミン作用を主作用としていない。
    メディエーター遊離抑制薬、抗トロンボキサンA2薬、ロイコトリエン拮抗薬、Th2サイトカイン阻害薬
    ※ブロニカは販売中止が決まっているため含んでおりません。
  • 内服のみを対象とする。(注射薬、吸入薬、舌下錠は対象外)

それでは今回の目次です。

はじめに

抗アレルギー薬の用法用量の違いは理解されてますか?

用法は1日2回だっけ?それとも1日3回だっけ?
1回2個飲めたっけ?

用法用量が添付文書通りでないと個別指導でも指摘されかねないので注意が必要ですよね。

今回の記事の目的は
★抗アレルギー薬の用法用量の違いを知る。
になります。

用法用量一覧

大分類先発薬名成分名
(一部)
複数規格
(mg)
服用
回数
用法1回量  
(最大)
用法用量備考
メディエーター
遊離抑制薬
リザベントラニラスト31
ケタスイブジラスト1気管支喘息
脳循環障害に伴うめまい
アレギサール/ぺミラストンペミロラスト5mg・10mg2朝・夕食後(又は朝食後・就寝前)10mg気管支喘息
5mgアレルギー性鼻炎
抗TXA2薬ドメナンオザグレル100mg・200mg朝食後・就寝前200mg
ラマトロバン(後発のみ)ラマトロバン50mg・75mg朝・夕食後(又は朝食後・就寝前)75mg高齢者は100mg/日から開始
LT拮抗薬オノンプランルカスト朝・夕食後2高齢者は減量(225mg/日)を検討
キプレス/シングレアモンテルカスト5mg・10mg就寝前10mg気管支喘息
5~10mgアレルギー性鼻炎
Th2サイトカイン
阻害薬
アイピーディスプラタスト50mg・100mg3毎食後100mg高齢者は150mg/日から開始

☆1回量(最大)は成人が1回で服用できる最大の個数(mgがある薬は成分量)になります。
☆適応症によって用法用量が違う薬は2行に分けてます。

ポイント

用法:
ケタス ➡ 気管支喘息は1日2回 、 脳循環障害によるめまいは1日3回
・以下の3つの薬が用法に注意が必要です。
 ドメナン ➡ 朝食後・就寝前
 キプレス/シングレア ➡ 就寝前

キプレス/シングレアは就寝前用法となってますが、添付文書には「食事の有無に関わらず投与できる」とあるため、薬効的には夕食後の服用になっても変わりないと思われます。

用量:
オノン以外 ➡ 1回1個まで
 複数規格ある薬は高用量の規格を1回1個(例:ドメナンであれば200mg錠)
アレギサール/ぺミラストン、キプレス/シングレア ➡ 気管支喘息の方が高用量
ラマトロバン、アイピーディ ➡ 高齢者の開始用量の設定あり

オノンのジェネリック薬には225mg製剤があるので、それを用いる場合は1回1個になります。

まとめ

いかがでしょうか?
今回取り上げた抗アレルギー薬は作用機序も異なるため、用法用量に法則性は無かったですね💦

ポイントとして挙げてもらったことを覚えておきます。

今回の記事が日々の服薬指導や薬の理解のお役に立てばうれしいです🤗
解釈の誤りやご指摘がありましたらお問い合わせフォームよりコメントいただければ幸いです🤗
参考資料:《各医薬品の添付文書・インタビューフォーム》

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