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第2世代抗ヒスタミン薬の比較①:用法用量

皆さんこんにちは。さっちゃえです。
今日からブログ投稿を始めますのでヨロシクお願いします❕
私は調剤薬局経験が20年程度の薬剤師で、そのうち半分以上は管理者をやってきました。
今も調剤薬局で働いてます。

現場で働く薬剤師にとってプラスになる資料作りを目指してます。また薬剤師以外の医療職種の方にとっても分かりやすい資料となればと考えています。何かご要望がありましたらお問い合わせフォームよりご意見ください🙏

記念すべき初回のテーマは「第2世代抗ヒスタミン薬の比較①:用法用量」です。
それでは今日の目次です。

はじめに

今回取り扱う抗ヒスタミン薬は、どの薬局でも調剤する機会が多い第2世代抗ヒスタミン薬になります。
様々な科で、多くの医師が処方される薬のため、

この薬は久々に見るなぁ。用法は1日2回だったっけ?

あれ?この薬って1回2錠飲めたっけ?

と調剤や監査が止まってしまうことがあるかと思います。
添付文書外の用法用量は疑義照会が必要になり、場合によっては患者の待ち時間延長につながります。
できるだけ早く判断したいものですね。
そういった際に今回の記事が少しでも役にたてば嬉しいです。

第2世代抗ヒスタミン薬の用法用量一覧

先発薬名成分名(一部)複数規格有無服用回数用法1回量
(最大)
ザジテンケトチフェン 2朝食後・寝る前1
ゼスラン/ニポラジンメキタジン 2 1
アゼプチンアゼラスチン0.5mg・1mg2朝食後・寝る前1mg
オキサトミド(後発のみ)オキサトミド 2朝・寝る前1
レミカットエメダスチン1mg・2㎎2朝食後・寝る前2㎎
アレジオンエピナスチン10㎎・20㎎1 20㎎
エバステルエバスチン5mg・10㎎1 10㎎
ジルテックセチリジン1寝る前2
タリオンベポタスチン2 1
アレグラフェキソフェナジン2 1
アレロックオロパタジン2朝・寝る前1
クラリチンロラタジン 1食後1
ザイザルレボセチリジン1寝る前2
デザレックスデスロラタジン 1 1
ビラノアビラスチン 1空腹時1
ルパフィンルパタジン 1 2
アレサガテープエメダスチン4mg・8㎎1 8㎎
複数規格有無欄の★:小児用規格がある薬。
1回量(最大)欄の数字:成人が1回で服用できる最大の錠数(mgがある薬は成分量)

この一覧はアレルギー疾患(鼻炎や蕁麻疹)を対象としてます。ゼスラン/ニポラジンとアゼプチンは気管支喘息の適応もあり、その場合は1回量がそれぞれ2倍になります。

第2世代抗ヒスタミン薬の用法用量のポイント

ビラノアの空腹時服用は食前1時間、食後2時間が目安です。

1回量(最大):
ジルテック・ザイザル・ルパフィン以外の薬 ➡ 1回1錠
複数規格ある薬 ➡ 高用量の規格を1回1錠 (例:アレジオンであれば20mg)

エバステルは高齢者は5mgから開始するので注意ください。

まとめ

用法に関しては上記に挙げた用法に縛りがある薬は要注意ですね。
ほとんどの薬に適宜増減の記載があるので、現場ではそこも考慮が必要になると思います。

1回2錠飲める薬が少ないのにビックリしました。

抗ヒスタミン薬はどの薬局でも毎日のように調剤する薬かと思います。 今回の記事が日々の業務に役立てば嬉しいです。
解釈の誤りやご指摘がありましたらお問い合わせフォームよりコメントいただければ幸いです。
参考資料:《今日の治療薬2024》《各医薬品の添付文書》

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