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ステロイド点鼻薬の比較①:用法用量・適応症

皆さんこんにちは。さっちゃえです。
薬局経験20年程度の現役薬剤師です。
現場で働く薬剤師や薬剤師以外の医療職の方にもプラスになる資料作りを目指してます。
何かご要望がありましたらお問い合わせよりメッセージいただければ幸いです✨
GWはどのように過ごされましたか?私は登山、キャンプ、畑仕事と外で過ごすことが多く充実してました。

今回のテーマは「ステロイド点鼻薬の比較①:用法用量・適応症」です。
処方ピークの時期を過ぎてしまいましたが、今回からステロイド点鼻薬の比較となります。
それでは今回の目次です。

はじめに

ステロイド点鼻薬の用法用量の違いは理解されてますか?

1日2回使ってよかったっけ?

小児と成人の用法は違ったっけ?

このような際に今回の記事を活用ください。

今回の記事の目的
★ステロイド点鼻薬の用法用量の違いを知る。
★ステロイド点鼻薬の小児の用法用量の違いを知る。
★ステロイド点鼻薬の適応症の違いを知る。

用法用量・適応症の一覧

先発薬名成分名(一部)成人用法用量小児用法用量適応症
1日
回数
1回
噴霧
回数
用法用量備考対象
年齢
1日
回数
1回
噴霧
回数
用法用量備考
ベクロメタゾン(後発のみ)ベクロメタゾンプロピオン酸1 日最大:16 噴霧6歳以上211 日最大:8噴霧
フルナーゼフルチカゾンプロピオン酸211 日最大:8噴霧5歳以上211 日最大:8噴霧 ※1
ナゾネックスモメタゾンフランカルボン酸1212歳以上:成人と同量3歳以上11
アラミストフルチカゾンフランカルボン酸122歳以上11
エリザスデキサメタゾンシペシル酸12~3回押して噴霧小児の適応なし
☆適応症
 鼻:アレルギー性鼻炎 、 血:血管運動性鼻炎

※1 小児の適応は小児用フルナーゼ点鼻液25μgのみ。

血管運動性鼻炎はアレルギーが原因とならない鼻炎であり、目の症状や発熱といった症状は見られません。寒暖差アレルギーも血管運動性鼻炎の一つです。

まとめ

ベクロメタゾンは先発品(アルデシン)も販売されてないですし、処方頻度も少なくなっている薬かと思います。
それ以外の4種を用法用量・適応症で比較するとフルナーゼが特徴的ですね。

フルナーゼは他と違って
・1日2回点鼻
・症状に合わせて増量可能
・血管運動性鼻炎にも使用可能

ということを覚えておきます。

あとはナゾネックスは12歳以上が成人用量ということも覚えておきましょう。

今回の記事が日々の服薬指導や薬の理解のお役に立てばうれしいです✨
解釈の誤りやご指摘がありましたらお問い合わせフォームよりコメントいただければ幸いです✨
参考資料:《各医薬品の添付文書とインタビューフォーム》

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