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第2世代抗ヒスタミン薬の比較④:注意点(禁忌・相互作用)

皆さんこんにちは。さっちゃえです。
薬局経験20年程度の現役薬剤師です。
現場で働く薬剤師や薬剤師以外の医療職の方にもプラスになる資料作りを目指してます。
何かご要望がありましたらお問い合わせよりメッセージいただければ幸いです🥹
ランニングを頑張ってましたがオーバーワークだったみたいで膝を痛めてしまいました💦しばらくリハビリ頑張ります。

今回のテーマは「第2世代抗ヒスタミン薬の比較④:注意点(禁忌・相互作用)」です。
ちなみに比較①は用法用量比較②は適応症・作用機序比較③は副作用になりますので、良ければご覧ください。
それでは今回の目次です。

はじめに

第2世代抗ヒスタミン薬の禁忌と相互作用についてまとめました。

他で前立腺肥大の薬もらってるけど大丈夫だっけ?

他でももらってる薬がある?一緒に飲んだらダメだったような…

というような疑問の解决にご利用ください。

今回の記事の目的
★第2世代抗ヒスタミン薬の禁忌を知る。
★第2世代抗ヒスタミン薬の注意すべき相互作用を知る。

第2世代抗ヒスタミン薬の禁忌と相互作用のポイント

禁忌:
てんかん又はその既往歴 ➡ ザジテン
閉塞隅角緑内障、前立腺肥大等の下部尿路閉塞性疾患 ➡ ゼスラン/ニポラジン
妊婦 ➡ オキサトミド
重度腎障害(クレアチニンクリアランス10mL/min未満) ➡ ジルテック・ザイザル
フェノチアジン系過敏症 ➡ ゼスラン/ニポラジン
 フェノチアジン系:コントミン/ウインタミン、ヒルナミン/レボトミン、フルメジン、トリラホン/ピーゼットシー、ノバミン、ニューレプチル
ピペラジン誘導体過敏症 ➡ ジルテック・ザイザル
 ピペラジン誘導体:アタラックス、オキサトミド

ゼスラン/ニポラジンとジルテック・ザイザルの禁忌は、他の薬の過敏症も含まれているので注意しましょう。

相互作用:
併用禁忌は無し
エリスロマイシンで作用増強 ➡ エバステル、ビラノア、ルパフィン

グレープフルーツジュースで作用増強 ➡ ルパフィン
水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムで作用減弱 ➡ アレグラ
 (併用する場合は、先に水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムを服用しその後1時間以上経過してからアレグラを服用する。※酸化マグネシウムは併用可能。

併用注意の中からAUC(データが無ければCmax)の変化が倍以上もしくは半分以下になる組み合わせをピックアップしてます。

まとめ

第2世代抗ヒスタミン薬は禁忌も相互作用も少ない薬であることが確認できました。
オキサトミドは産婦人科診療ガイドラインでは「妊娠初期(妊娠13週6日までを目安)のみに使用された場合、臨床的に有意な胎児への影響は無いと考えられる薬」に含まれてました。
また酸化マグネシウムもアレグラの併用注意に該当すると思ってましたが、メーカーDIに確認すると該当しないとのことでした。

第2世代抗ヒスタミン薬の禁忌と相互作用のポイントが理解できました。患者さんの説明と監査に活かします。

今回の記事が日々の服薬指導や処方監査のお役に立てばうれしいです🥹
解釈の誤りやご指摘がありましたらお問い合わせフォームよりコメントいただければ幸いです🥹
参考資料:《各医薬品の添付文書・インタビューフォーム》《今日の治療薬2024》

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